採用活動
出演者
株式会社ジェイアール東日本企画 総務局 人事部
東出 夏海 様
三井住友海上火災保険株式会社 人事部採用チーム 課長
北野 有里子 様
新卒で三井住友海上へ入社。企業営業部門へ配属。営業担当として顧客対応を行いながら、現場での人財育成に注力され、2021年4月より人事部採用チームへ。現在は「自律的な思考力・行動力」、「高い価値創造力」を求める人財像として掲げ、人財獲得に向けた取り組みを日々続けている。
株式会社ワークス・ジャパン
ファシリテーター
瀧野 裕史
株式会社ワークス・ジャパン
司会
初井 萌子
ジェイアール東日本企画様・三井住友海上火災保険様の採用状況について
- 瀧野
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前提として、ゲスト2社様の採用アウトラインをご紹介します。
まず株式会社ジェイアール東日本企画(jeki)様は、採用数20〜25名程度、採用職種は総合職。その中に営業・メディア・マーケティング・プロモーション・交通メディア企画など、さまざまなお仕事が含まれております。理系人材の獲得を採用課題とされており、その背景には「アイデアの幅を広げるため」「データを活用して読み解き、戦略から考えられる人材を確保したい」といった理由がございます。また、文理のバランスを重視し、さまざまな属性やバックグラウンドを持つ人材を確保したいというご意向を持たれております。
- 瀧野
- 続いて三井住友海上火災保険株式会社(MS)様です。採用数はjeki様よりかなり多く201名〜300名。採用職種は総合職ですが、グローバルコース・ワイドエリアコース・エリアコース・スペシフィックコースとさまざまなコースが設けられております。採用課題としては内々定者をいかにグリップしていくかという部分や、一部地域においての採用強化といったところがございます。
会社説明会で重視しているポイントは、「初めて」を意識することと、参加学生に合わせた情報提供
- 瀧野
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採用活動の期間中、会社説明を行う機会はかなり幅広くある一方で、参加する学生さんの状態はさまざまかと思います。たとえば就職活動を始めたばかりの方もいれば、何回か接触した方も含まれるなかで、どういった点を重視して会社説明を行っているのでしょうか?
- 東出
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jekiでは、初めて説明を聞く学生さんに合わせた情報を意識していますね。説明会を何度か行っていると複数回参加する学生さんも出てくるとは思うのですが、あくまでも初めての方を基準にした内容にしています。
広告業といえど幅広い事業があるので、話を聞くにつれて「結局何をしている会社なんだっけ?」と混乱してしまう学生さんも多いのです。それを防ぐ意味でも「広告業ってこういうこと」というベースの理解を深めていただくために、あえて基本説明を繰り返し行っています。実際に参加した学生さんからも、「何度か聞いてようやく理解できました」という声をいただきました。
- 瀧野
- ありがとうございます。MSさんの場合は説明会でどんな点を重視されていますか?
- 北野
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業界や当社のことを初めて知る機会として来てくれた学生さん向けという点では、Jekiさんと基本的に変わらないかなと思っていますが、その一方で、多様な職種を募集しているからこそ、いろいろな学生さんがいらっしゃるので、その説明会ごとの参加者の傾向に合わせる工夫をしています。女性が多い場合や理系の方が多いといった特徴に応じて、少しずつ説明内容やスライドを変えています。
たとえば女性が多い時なら、ライフイベント関連の話題を盛り込みます。出産や子育てに伴ってどう仕事が変わっていくのか、そもそも仕事を続けられるのか、といった不安があると思いますので、福利厚生や産育休がきちんと取れる環境を紹介したり。復帰後に活躍している社員の例を紹介することもありますね。理系の方に向けては、当社が今、力を入れているデータビジネスの話を。それからグローバル志向の方に向けては、「世界における立ち位置」「世界で今後こんなことをしていきたい」「現時点でのグローバル展開の取り組み」といった部分を取り上げています。
会社説明会では、誤ったイメージを払拭して正しく業界や会社を理解してもらうことがマスト
- 瀧野
- ターゲットによって説明内容を変える部分がある一方で、逆にここだけは絶対に掴んでもらいたいという点もあるのでしょうか?
- 北野
- さきほど東出さんもおっしゃっていたように、「初めて」当社や当業界を知る機会だという前提で、まずは損保業界の正しいイメージを持ってもらうことに非常に力を入れております。たとえばCMなどの影響で、なんとなくコールセンターの仕事をイメージしている学生さんもいたり、作業的に保険金をお支払いしているといったイメージをお持ちの学生さんも一定数いらっしゃるので。現実とは違うイメージを払拭し、「あらゆる人や企業の挑戦を支える仕事」「一連のリスクマネージメントを通して社会に貢献している」といった社会的意義を伝えることに注力しています。
- 瀧野
- なるほど。CMなどで業界や会社の知名度が上がると、逆に一定のイメージだけが付きやすくなり、誤認のリスクもあるのですね。学生さんがそもそも持っている情報を考慮しながら業界のリアルを伝え、さらには自社の魅力につなげていくことになろうかと思いますが、学生さんの企業研究の状態などはある程度把握した上で構成を考えているのでしょうか?
- 北野
- 構成は時期によって変わる部分もあると思います。時間の制約もありますが、たとえば春先から就職活動を始めたばかりの時期には業界研究を始めるタイミングだと思うので、特に業界についてを繰り返しお伝えすることに重きを置いていますし、さらにその先で当社の魅力を伝える場を持ちたいということで、就職活動の中盤以降は業界の説明もしつつ、当社の強みや特徴をしっかり伝えられるように、という部分は意識しています。
- 瀧野
- ありがとうございます。東出さんは業界理解の先にある企業理解について、学生さんに対してこれだけはしっかり伝えたいというポイントはありますか?
- 東出
- 企業名が「ジェイアール東日本企画」っていうことなので、どうしても「JR」イコール「お堅い」という誤った企業イメージが付いてしまいがちかです。そこで、説明会では柔軟な社風をアピールしていて、「実はこういうフランクさもある会社」というように、人柄的な部分もできるだけ伝えることを意識しています。学生さんに限らず、実際のクライアントさんからも「jekiではこういうお仕事をしているんですね。JRグループは鉄道以外のお仕事もしているんですね」と言われることがあります。ですから「実は総合広告会社としてお仕事をしています」という部分ははっきり伝えるようにしています。
MSが説明会で使用するスライドは、QA方式で親近感やリラックスして聞けることを意識
- 瀧野
- 次に、二社様が実際にどんなスライドの構成で説明会を行っているのかをご紹介いただきたいと思います。まずMSの北野さんから伺っていきましょう。ショートバージョンということでだいたい8ページくらいのコンパクトな構成になっていますね。こちらはどういった説明会で使用していますか?
- 北野
- 当社の場合は募集職種が多いので、さまざまな対象に向けてたくさんの会社説明を行っております。基本的に定型を用意するというより、参加者や体系等に合わせて常にスライドはリニューアルしており、いくつかのバリエーションを用意しています。今回ご紹介したものに関しては、特にその中でも短く3〜5分で会社説明を行う場合のものです。そのため、中身としては先ほど申し上げたように業界イメージの刷新を中心としていて、QA形式で紹介していく構成になっています。
- 瀧野
- QA方式を採用されているのは、さきほどお話にあったように誤ったイメージを払拭するためにも、ただ説明するだけではなく人事の皆様から学生さんに質問を投げかけてあげるための工夫なんでしょうか?学生さんとコミュニケーションをとるようなイメージで?
- 北野
-
そうですね、一方的にただ話すことはほぼやっていませんね。オンラインで会社説明を行うにしても、「損保ってどんなイメージですか?」という問いかけや、場合によっては誰かを指名してみたり、Zoomのリアクション機能を使ってもらうといった形で、学生さんの反応を引き出すようにしています。学生さんのイメージが現実とは違っているのなら、「そのイメージをこの5分間で変えます」と約束することからスタートして話に引き込んでみたり。やはりただ聞いているだけでは頭に入りにくいでしょうし、いかにして「参加型」にできるかという部分は、時間の長さに関わらず注力しているところです。
聞いている学生さんの反応を見ることも大切にしています。「わかるかな、頷いてくれている人、ありがとう」のようなコメントも挟むと、学生さんとの距離も非常に近くなり親近感を持って聞いてもらえます。そこが興味のきっかけにもなるのではと考えています。
リラックスして聞いてもらうことも大切にしていて、私たち人事メンバーも複数いますので、そのメンバーごとの個性も活用しています。同じような内容でも違うメンバーが説明すれば違って聞こえたり、異なる観点からも話ができますので、いろいろなメンバーがいろいろなかやり方で学生さんの興味を集めるようにしています。
- 東出
- なるほど。複数の担当者様が会社説明を行う場合、伝わることが変わってしまうのではといった懸念はないですか?
- 北野
- 基本的には伝えるべきこととしてショートバージョンで書いたような業界理解といったベース部分については、おそらく人が変わっても、大前提として入っています。そこから先の細かい部分で、たとえば私が説明を行う会で対象者が女性であれば私自身の経験談もお話しできますし、同性だから話しやすいといった部分も活かすことができます。参加者に合わせて説明する人事担当者をアサインするようにしているので、各メンバーの特徴やバックグラウンドを活かして少しずつ内容を変化、アレンジしています。ですから会社として伝えるべき点は全員がお話できる状態ですね。
Jekiの会社説明会スライドは、先入観払拭とメリハリを意識
- 瀧野
- それでは東出さんにもお伺いしたいと思います。こちらもショートバージョンとして約9ページ程の構成ですね。どういった説明会で使用されているのでしょう?
- 東出
- このスライドでだいたい10〜15分ほどの尺になり、構成としては大きく3つに分かれています。「今日はこれだけ覚えて帰ってください」っていう、基本的なJekiの情報と、その次に「そもそも広告ってどういう仕事なのか」という業界説明と、最後に当社のオリジナルの取り組みについてお伝えしています。冒頭で最低限知ってほしい情報をお伝えしたうえで、次に先入観を払拭するための説明を行うような感じですね。
- 瀧野
- お二人のお話を伺っていると、単純に説明をしていくだけではなくメリハリを付けていくことが大切だと感じました。スライド上の見せ方の工夫としてはどんなポイントがありますか?
- 東出
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まずはできるだけ文字量は少なくして、本当に伝えたいところだけに絞るようにしています。あと、話し方としても、対面だと「あ、メモ取ってくれているな」というのが分かると思うのですが、オンラインの場合は学生さんたちが頭を下に向けて書いている様子が見えると、「今の伝えたいところ、ちゃんとメモしてくれたな」と分かります。このようにメモしてほしい部分では「ここが大事ですよ」といった枕詞を入れるようにも意識しています。
jeki独自の取り組みを紹介する部分では、さまざまな仕事の事例を通じて、参加者それぞれのどこかに引っかかったらいいなという思いで紹介しています。
- 北野
- 10〜15分でこれだけの内容を入れ込むにはなかなか苦労をされているんじゃないかなと感じました。3つのテーマに絞るってわかりやすく伝えるというなかで、あえて「恵比寿本社」という会社の場所を出しているのは非常に面白いなぁと思いました。「あぁ、そういう目線を持ったら面白いのかなぁ」と発見がありましたね。
- 東出
- ありがとうございます。一番初めのつかみの部分にもなるので、「我々、恵比寿出て駅徒歩10秒です」みたいなことをキャッチフレーズとして使っていることが多いです。出社のイメージも湧きやすいかなと思っています。最終的にはインターンシップなどのイベント参加につなげる呼びかけで締めることが多いですね。
- 東出
- 私たちも次のアクションを促して終了するのと同時に、さらにアンケートへの協力もお願いしています。どんなところが学生さんに響いたのかとか、逆に足りなかった部分は何なのか。そうした情報を拾って次の機会に生かす取り組みもこなっています。
ロングバージョンのスライドでは、より具体的に自分ごと化できる情報を提供
- 瀧野
- それでは続きまして、もう少し長いバージョン。20〜30分の会社説明を行う場合のスライドについて伺っていきましょう。まずはjeki様のロングバージョンです。前半の8ページまでは、先ほどのショートバージョンと同じですね。このスライドはどんな説明会で使われていますか?
- 東出
-
こちらが 30〜40分尺の説明会で利用しているスライドです。1〜8ページがショートバージョンと同じで、9ページ以降は具体的にどういったアウトプット(クリエイティブ)をしているのかであったり、どういうお仕事ができるのかというところを分野別に説明する構成になっています。いわゆるマス広告、デジタル、コンテンツビジネス、さらに交通広告と、事例の幅の広さを意識しています。マス広告では例としてテレビCMなどのクリエイティブを見せて、「これもjekiの仕事だったんだ」とわかってもらえるような紹介を行っています。実際に事例を紹介するだけでなく、たとえばデジタル施策であれば、こんな動画プロモーションもしていますという事例を紹介して、その面白さとしてデジタルなので、施策の効果が見えやすいといった仕事の魅力も伝えています。
学生さんもはじめはイメージがわかないと思うので、たとえば「憧れのタレントと会ってお仕事ができることも醍醐味です」っていうような、春は簡単な入門のところから、だんだん時期が秋冬になってくると、その効果の話など社会的な影響力や意義について紹介するという変化もつけています。こうして長期にわたって説明を繰り返した結果、アンケートで「複数回目ですが、こんなこともjekiがやっているんだと分かった」といた反応が見られたのは嬉しいです。
- 瀧野
- 続いて MS様のロングバージョンのスライドをご紹介させていただきます。jeki様と同様に、前半7ページ目まではショートバージョンと同じ構成で、8ページ目からはMS様の強みというパートが入っていますね。この説明で重視されている点はどのあたりでしょう?
- 北野
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前半部分は業界の紹介で、中盤以降は当社の強みをしっかりとご紹介しています。たとえば、グローバルなネットワークやDX、人材といったキーワードで、まずは私たちが将来に向けて何を目指しているのかを見てもらいます。さらに、その目標のために今取り組んでいることを紹介し、それを支える人材の育成はどんなことをしているのか、という流れで説明を行います。ここまでで「グローバルで活躍したい」とか「デジタル、なるほど、新しいことをやっているんだな」といった興味はそれなりに持ってもらえるかと思うので、最終的に自分が就職したらどうなるのか、どう成長していけて、今後何ができるのかというところを具体的に自分事として捉えてもらう意味で、求める人材や育成環境についてお伝えしているんです。さまざまな職種がありますが、全員が「入社したらこんなふうになれるんだな」というイメージが持てるようにという部分は注力しています。
目の前の仕事だけを意識してもらうのではなく、お互いに中長期的な先を見据えて、そこに共感していただける方に入社してほしいという思いがありますね。やはり目指す姿をまずは共有できないと、そこからブレイクダウンもしていけないので。また、学生さんに経営理念を噛み砕いて説明する機会はなかなかないと思いますので、あえてその場を設ける意図もあります。
- 瀧野
- なるほど。この前半1~7ページ目は、学生さんによっては「これ、前も聞いたな」と感じる場合もあると思うのですが、そうしたときに「繰り返しになりますが」というように、複数回参加している学生さんに対する気遣いはとして何かされていますか?
- 北野
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そうですね。たとえばQAも、実はちょっとずつ変えていたりはします。ですからまったく同じということはそこまで多くはありませんが、「この言葉を聞いたことがある人、いらっしゃいますかね」といったフォロー入れるようにしています。「ある方も、ない方も、この言葉を知っていると当業界を知っていると思ってもらえるので、やっぱりもう1回メモをお願いします」のようなお話をしてみたり。やはり何度か繰り返してしまうところはありますので、そこについては話す時の工夫で学生さんの興味を惹き続けるようにしております。長ければ長いほど、学生さんの集中力も途絶えていきますので、できる限りは問いかけを行っています。「わかったかな?」とか「ここまで大丈夫そうでしょうか?」といったかたちで画面に向かって話しかけることは常に行っております。
取り上げるトピックスについても、経年やシチュエーションで変えていますね。たとえばグロ―バルというテーマは一見するとすぐに変わるものではありませんが、その中でも、特にこの数年で変わったことがあれば取り上げますし、「今、どうなっているのか」「今後、どうしていきたいか」というところは常に最新の情報を入れるように心掛けています。
対面での会社説明会についても、状況とニーズに応じた柔軟な対応を検討中
- 瀧野
- コロナ禍でオンライン会社説明の機会が多い一方で、刻々と状況は変化するなかでは対面で実施する機会も増えてきているように感じます。対面での会社説明会に関して、今検討されていることを伺えますか?
- 東出
- そうですね、まだまだ状況は不安定ですが、できれば対面での会社説明会を増やしてはいきたいと思っています。まだまだ検討中の段階ではありますが。しかし、学生さんのリアルな声としても、「今後増えるかもしれない対面面接が不安です」という声も多いので、そういう意味でも、できるだけ対面の機会を増やすことで学生さんが面接に備えられるようにしたいですね。あと、学生さんが話しやすいように、たとえばオンライン社員面談などもご案内するようにしています。
- 瀧野
- 人事部の方ではなく現場の社員さんが面談を行うわけですね。それは社風や人の魅力などをお伝えする意図があるんでしょうか。
- 東出
- そうですね。いろいろな方・いろんな部署の様子を知っていただくことで、だんだんと当社を身近に感じていただくと言いますか、jekiへのロイヤリティを高める働きかけを意識しています。
- 瀧野
- ありがとうございます。北野さんは対面での会社説明会についてどのようにお考えでしょうか?
- 北野
- 元々は当社も人と会うことを重視しておりました。コロナ禍でオンラインが中心に変わったとはいえ、イベントの自社企画をするときには、常に対面でできないかという点は考えながらやっております。できるのであれば対面でと。でもやっぱり、今の状況が許さないので、場合によってハイブリッドにすることもあります。たとえば今年の内定式も、VRを活用して一部代表の新人だけを現場に呼んでリアルで開催しつつ、ほかの新人はバーチャル空間で参加するといった形式で行いました。インターンシップでも、一部だけ対面で開催したり。今後については状況が読めないところがありますが、できる限りは対面を考えています。ただ一方で、昨年の本選考もそうであったように、当社の場合は学生さんの面接に関してボリュームをもって行っている事情もありますので、オンラインのよさも取り入れつつ併用するというところが現実的かなと考えています。
- 瀧野
- やはり面接数のボリュームに対していかに対応していくかで言えば、オンラインも一定の効果があるわけですね。うまく使い分けることが重要だということですね。ここで視聴者の方から質問をいただいています。
- 初井
- 今、お二方より対面についてのお考えをお伺いしましたが、対面では学生さんの時間が拘束されるという点がありますね。リモートでは場所を問わず参加できるメリットがあると思いますが、説明会の出席率にも影響するというところを考えたうえで、リモートと対面、それぞれにどんな特徴がありますか?
- 北野
- おっしゃるとおりで、やはりリモートも対面も、当然一長一短がありますね。さきほど、自社イベントはできる限り対面を見据えつつではありますが、私たちがお招きいただくような機会でもできるだけ対面で参加したいと考えています。対面を求めている学生さんがいる以上は、その場にもきちんと行きたいですね。逆に、オンラインがいい、効率を重視したいという方ももちろんいらっしゃると思うので、そういったニーズに対してはオンラインでお応えしたいです。どちらのニーズもあると思うんですよね。より多くの学生さんに情報をお伝えするためには、それぞれのニーズに応えて両方取り入れていくスタンスです。
- 東出
- 私たちも基本的に同じように考えていますが、オンラインのメリットとしてもう1つ、地方の学生さんも気軽に参加していただけるようになった点は大きいと感じています。東日本が中心ではあるものの、いろいろなエリアでビジネスを展開しているので。就職で東京に出ようと考えている学生さんも、より気軽に参加していただけるというのはすごくいい機会だなぁと感じています。
「人柄が伝わる会社説明会」を行うために
- 初井
- 冒頭でjeki様から「人柄が伝わるような会社説明」の運営を心掛けているというお話がありましたが、具体的にどんな点を工夫されているのでしょうか?
- 東出
- ご質問ありがとうございます。説明会はもちろん、その後のQ&Aセッションなどでも、できるだけ一人ではなく二人体制で行うようにしています。一人で質問に受け答えしていくのではなく、二人で対話しているような、普段の社員同士の雰囲気をできるだけお見せできるようにしていますね。あと、説明会のでは、リアクションやコメントがしやすいように「質問でなくてもコメント、今の意気込みでもいいので書いてください」といったことをお伝えして、できるだけインタラクションを取るように心掛けています。
- 瀧野
- なるほど。学生さんが固くなり過ぎずに参加できる工夫をされているんですね。北野さんは会社説明会で社風や雰囲気を伝える上で工夫されている点はございますか?
- 北野
- スライドを使った説明だけでは伝わらない雰囲気というと、説明会後のQ&Aセッションが大事かなと思ってきています。特に春先など早めのタイミングでもそうですし、場合によっては後半のタイミングでも、就職活動そのものについて悩んでいる学生さんはたくさんいらっしゃるので、「当社についての質問じゃなくてもいいですよ」と寄り添う姿勢は大切にしています。就職活動についての質問も受けることが多いですね。そのあたりからも、私たちの姿勢や人柄、雰囲気を感じてもらえるのかなと思っています。
- 瀧野
- なるほど。ありがとうございます。やはり学生に対する接し方が、その会社の雰囲気や社風を物語るということですね。今日はありがとうございました。
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2018年新卒でjekiに入社。コミュニケーション・プランニング局に配属。移動者研究プロジェクト「Move Design Lab」のメンバーとして、屋外広告のクリエイティブ分析を担当。2021年4月から人事部にて、社内研修および新卒採用を担当。