採用活動
出演者
早稲田大学文系学部 学生A様
早稲田大学文系学部 学生B様
株式会社ワークス・ジャパン
司会 中島光一
【第1部】
早期化がかなり進んでいる
- 中島
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れよりWORKS REVIEW「企業、大学、23卒学生が語る、23卒採用総括と24卒採用の展望」を開催いたします。本日、第1部の司会を務めるワークス・ジャパン中島と申します。第1部では実際の23卒学生、第2部では企業と大学のエキスパートをゲストに迎え、2部構成でトークセッションを行います。第1部では、23卒学生の2名様にトークセッションでお話を伺います。
冒頭、私から学生さんと企業様へのアンケート調査結果についてお知らせします。結果をまとめると、ポイントは3点です。1点目は夏のインターンシップが就活のスタートとなっていること。2点目はプレエントリー・本エントリーの社数が減少傾向にあり、夏から3月までに絞り込む傾向が徐々に進んでいることです。22卒は3月1日が選考解禁でしたが、23卒は選考終了の様相で、早期化がかなり進んでいます。3点目は絞り込んだ企業の中から選ぶ傾向があり、プレエントリー対象企業にどうやって入るのか、最終的にどうやって選んでもらうか、という点が重要ということです。
では、この後のトークセッションで、学生の企業選びの基準について探っていきます。学生さんお二人のプロフィールをご紹介します。お二人とも早稲田大学文系学に在学中です。Aさんの入社予定先はオムロン株式会社様です。職種は営業希望で、企業選びの軸は事業規模、安定性、海外で活躍できる、業界でのシェア率の高さなど。インターンシップは5社、人材教育業界を中心に参加されましたが、本選考ではメーカーを中心に約10社を受けられました。オムロン様に決めた理由は、安定性、営業の幅の広さ、選考のスピードとのことです。
Bさんの入社予定先は旭化成株式会社様です。企業選びの軸は、裁量権を持って働ける、形のあるものに関わりたい、ということでした。インターンシップは、メーカーを中心に知名度の高い企業も含めて10社程度応募。本選考では、メーカーを中心に21社受けられています。旭化成様に決めた理由は、会った社員さんの雰囲気がよかったことで、ここが一番重要だったとのことです。
- 中島
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トークセッションのテーマですが、①インターンシップについて、②本選考について、③就職活動を振り返って、というテーマに分けて行います。まず①インターンシップについて、Aさんは人材教育業界を中心に5社参加されていますが、なぜその業界を選ばれたのでしょうか。
学生A:就活を始めたのが3年生の夏頃で、初めのアクションとしてインターンシップに参加しました。業界を選んだ理由は、大学で学んでいることに近く、かつアルバイトで塾講師をしていたので、人材業界、教育業界に興味を持って参加をしました。
- 学生A
- 就活を始めたのが3年生の夏頃で、初めのアクションとしてインターンシップに参加しました。業界を選んだ理由は、大学で学んでいることに近く、かつアルバイトで塾講師をしていたので、人材業界、教育業界に興味を持って参加をしました。
- 中島
- Bさん、インターンシップ参加に至る経緯、背景を教えてください。
- 学生B
- 動き出しは3年生の5月末ぐらいです。サークルの先輩が就職活動に苦戦されていたので、早く始めたいという気持ちでした。インターンシップの時点では、メーカーだけでなく、金融やコンサルなど他業界もある程度は見ていましたが、その後、形あるものに関わることができることや、自分の帰属意識が得られて働く中でモチベーションに繋がると考え、メーカーに絞りました。
- 中島
- インターンシップの感想を教えてください。
- 学生A
- 印象に残っているのは、オンライン上でゲーム形式のもの。チームで話し合った結果をゲーム上に反映させて、売上を競う形で行ったものです。他の就活生とたくさんコミュニケーションが取れたのでよかったと思いました。一方、ワンデーで説明会形式の一方通行的なものも多く、質問できる機会が少ないので理解度も志望度も上がらないと感じました。
- 学生B
- ある食品メーカーでは、最後に自社商品を使っての飲み会がありました。業界理解、事業理解、社風もわかり、非常に満足度が高く、本選考も応募しました。逆に良くなかったのは、2、3時間の一方的なウェビナー配信みたいなものです。
- 中島
- インターンシップの期間についてどうお考えですか。
- 学生B
- 1週間はちょっと長すぎるかな。学生目線だと、優遇のいただけるツーデーくらいが嬉しい。
- 学生A
- 時期にもよりますが、夏時点だと業界や企業をそこまで絞れてはいないので、1週間は厳しいと感じます。ある程度絞り込んだ冬の時期なら、少し長くてもよいかもしれません。
- 中島
- インターンシップ参加後の企業様からのアクションで心に残っているものはありましたか。
- 学生B
- あるデベロッパーさんの話ですが、建物見学ツアーに1日招待していただいたり、座談会をしていただいたりしました。非常に参考になり、本選考も応募しました。
- 学生A
- お電話で人事の方から、インターンシップの中で私が発言した内容に関するフィードバックをいただき、個人をすごく見ているのだなと感じました。そういう会社の志望度は上がり、本選考を受けてみようと思いました。一斉送信のメールだけだと、志望度は上がりませんでした。
- 中島
- 「選考の優遇ですが、どういう優遇だと嬉しいのか」という質問が届いています。
- 学生B
- 早期選考、エントリーシート(ES)免除などをしていだけると非常にありがたいと感じます。
- 学生A
- Bさんと同じです。インターンシップは、説明会とは明確に違う内容で、さらに優遇があればいいなと思います。
- 中島
- インターンシップの選考で落ちた企業からこういったアクションがあったら、志望度を下げずに保てるなとか、そういうことはありますか。
- 学生B
- なぜ落ちたのか理由をはっきりさせてくださると前向きになれると思います。また、「今回は人数制限で見送りになりましたが、本選考ではお待ちしています」みたいなメッセージをいただければ、学生としては嬉しいと思います。
- 学生A
- 落ちた場合のフィードバックが欲しいですね。一言でもいいので、何か良かった点悪かった点みたいなものがあると、次に進めると思います。
本選考について~なぜその企業に決めたのか
- 中島
- ②のテーマ、本選考についてですが、エントリー企業を選ぶ基準について教えてください。
- 学生A
- インターンシップや説明会に参加してみて、自分の予想とのギャップを感じて、自己分析をやり直し、その結果メーカー志望に変えました。
- 学生B
- 自分の軸に合っているかというところで、OB訪問しながら、メーカーの中でも食品や化学に絞っていきました。7割はメーカー、3割は他の業界のトップを受けました。
- 中島
- 印象に残っているESや選考はありましたか。
- 学生A
- 教育業界のある会社の選考ですが、モチベーショングラフを書いて、今までの人生を振り返って、モチベーションの上下について、学生同士で話し合うみたいな内容の選考がありました。選考と同時に自己分析を深められる形で、その後の就活に役立ちました。
- 学生B
- 印象に残っているものは、某メーカーですが、語群を与えられて、その中で好きな文字を使って作文しなさいという200文字のESがあって、それはやっていて面白かった。「紛争」とか「楓」とか全然関係ない言葉が散りばめられていて印象的でした。
- 中島
- 最終的な意思決定について。なぜ、その会社に決めたのですか。
- 学生A
- 一つはスピード感。選考を受けてから早いスパンで次の選考に進める形だといい。内定したオムロンでは、ESを出してから2週間ぐらいで一次面接を受けて、そこから2週間で二次面接。最終面接から3時間後ぐらいには電話で内定の連絡が来ました。
就職活動を振り返って~オンラインだけでなく対面で話したい
- 中島
- 最後のテーマは、就職活動を振り返って、というところです。
- 学生A
- オンラインでの就活で、最後まで対面での面会が一度もないというのは少し不安でしたね。選考でも座談会でも何でもいいので、一度は社員さんと話したいなと思いました。
- 学生B
- 最終面接まで全てオンラインだった企業さんは、社風が合っているのかわからず、早い段階で内定辞退しました。
- 中島
- 「会社の社風について具体的にどのような事項を知りたいですか」という質問が届いています。
- 学生B
- 私は自分で考えたことを実行させてくださるか、そこまでいかなくても意見を言えるとか、動きやすさを重視していたので、そういった社風かどうかに注目していました。
- 学生A
- 私は希望する営業職の方がどういう営業スタイルで仕事なさっているのか、またどういう性格の方が活躍されているのかというところを知り、自分が馴染めるかどうか考えていました。
- 中島
- 「採用面接の回数は、何回程度が適切ですか」という質問も届いています。
- 学生A
- 面接は3回ぐらいがちょうどいいなと思っています。その間でリクルーター面談とかがはさまれば、会える機会も増えますし、ちょうどいいかなと思います。
- 学生B
- 全く同じですね。3回でかつリクルーター面談とかがあるといいなと思います。1、2回だとこちらも不安になるので。4回、5回は多すぎると思います。
- 中島
- では、お時間です。第1部のトークセッションを終わります。ありがとうございました。
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